2004年写真集ベスト10+α
2004年はほとんどまともに写真集レビューが書けていなかったわけですが、一応買ってもいましたし、一通り見ていた。ということでベスト10+αをまとめてみます。
【第1位/小松彩夏写真集「アヤカのナツ」】少女ファッション誌モデルであり、「美少女戦士セーラームーン」の主役の一人でもある小松彩夏が、ここまで大胆な写真集を出してくるとは思わなかった。美少女感と大胆さ、きわどさの併存が素晴らしい。2004年最大のインパクトと言える。[→amazon]
【第2位/榮倉奈々写真集「HBD16」】写真集を出すタイミング、その露出度のレベルなど、商品として完璧と言える。やや水着の量が多すぎて、体型のいびつさが強く出過ぎた、など贅沢な不満も持ってしまうくらい。きわどさは低めだが、モデルの水着写真集としての完成度の高さは秀逸。[→amazon]
【第3位/川村ゆきえ写真集「17ans」】川村ゆきえ大ブレイクのきっかけとなった写真集。川村ゆきえの持つ柔和なイメージを出し切った写真集として、これ以降のものと比較しても出来の良さは抜きんでている。ビジュアル面のシャープさもあり、この写真集が一番おすすめ。3位までの3冊は昨年の作品の中では特に抜きんでており、4位との差は割と大きい。[→amazon]
【第4位/岩佐真悠子ムック「'04夏」】写真集・ムックに恵まれない岩佐真悠子ではあるが、このムックは彼女のプロ意識に、根本好伸のバリエーションの振り方が答えた成功作。トップグラビアアイドルが渋谷で水着露出、何か一つでも欠けたら絶対に出来ない。[→amazon]
【第5位/大久保麻梨子写真集「和スイーツ」】ここからは好みの部分が大いに入ってきます。スタイルのシャープさという点で大久保麻梨子は今年抜きんでていました。ビジュアルも整理がされてきて、完成度が上がったところでの本写真集。初期の眞鍋かをりを彷彿とさせる格好良さがあります。[→amazon]
【第6位/田中れいな写真集】田中れいなの今の可愛さを素直に出した、それだけなんですが、それだけで良いんですよ、多分。制服のスカートだけの長さだけが悔やまれる。[→amazon]
【第7位/山岡みどり写真集「Green Day」】なんかここに心交社の写真集を置くと異質な感じもしますが…。全体にベアトップ主体の衣装がすごく可愛かったし、ビジュアル的にも好みの方向性なので。あまり心交社色は強くないんじゃないでしょうか。[→amazon]
【第8位/小松彩夏写真集「日直」】出来としては「アヤカのナツ」に並ぶくらいなのですが、方向性が同じ作品を二作とも上位にするのもどうかと思いこの順位。でも、二作続けてこの方向性に進める部分はすごいと思った。[→amazon]
【第9位/石川梨華写真集「華美」】グラビアアイドルとしての完成度はハロプロ随一。そこを改めて感じさせる、意識の高さが光る作品。意外性はないが、(知名度的に)トップアイドルがこのレベルの写真集を出してくれることは歓迎すべき。[→amazon]
【第10位/紺野あさ美写真集】撮影者はいろいろ変えているものの結果として同じ感じになってしまうハロプロ系写真集で、アライテツヤの作家性が出ているという点で評価できる。紺野あさ美にぶつけた点も熟慮を感じます。[→amazon]
【次点/新垣結衣「ガッキーブック」】掲載されている写真は出来が良いんですがねえ、写真集でもムックでもないので…。この時期、きちんと写真集を出しておけば…、一年アイドル展開が遅いよ、という不満もあってこの位置。
中でも書きましたが、ベスト3までのレベルの高さは際だっていました。2003年のベスト3が、オムニバス、ムック、ムックというのと比較しても、2004年は上のレベルは高かったのではないでしょうか。でも、じゃあ写真集豊作か、というとハロプロ系乱発や全体の高価格化もあって、そこまで評価できる年でもなかった印象もあります。