岩田さゆり写真集「bestfriend」(集英社/渡辺達生/2800円(本体))

金八先生に出たと思ったら、いきなりGIZAからCDデビュー、CMはエロっぽく(偏見)ミルクをかける、と多彩な、しかし小規模な活躍を見せている岩田さゆり。それほどビジュアルに興味がなかったこともあり、この写真集の購入予定はほとんどありませんでした。ですが、前日くらいに裏表紙の写真を見て、そのすらりとした、スレンダーなスタイルに急に興味が惹かれ、書店で見かけた時に思わず購入。そのあおりで工藤里紗の写真集は見送ってしまいました。まあ、1st写真集好きで、かつ工藤里紗のグラビアをあれだけ買っている私としては、そうなってもおかしくはない展開ですが。
事前のグラビアからも予想できたとおり、水着は全くありません。ビキニどころかワンピース水着もありません。ということで、それを期待している人はこの時点でさようなら。GIZA所属のアーティストという括りならこれくらいの縛りも不思議ではないですが、元々ジュニアアイドルからの人なので、ここまでの徹底は意外な気もします。まあ、そこはポリシーの問題なので、外野がどうこう言うことでもないのでしょうが。
水着はなくても海岸ロケはあります。で、どういう格好をしているか、というと裏表紙に載っているようなチューブトップにショートパンツ。へそ出しもあり。ということで、露出面積は水着よりは少ない物の、スタイルを感じさせるような格好をしていて、そこでスタイルへの期待は補完されています。逆に、補正たっぷりの水着を着られるより、スタイル感を感じさせるという意味ではこちらの方が魅力的。で、結構胸のボリュームもあるように見えます。水着至上主義でもある私ですが、評価があまり下がらなかったのは、この辺のスタイル強調の上手さが原因。
衣装面では他にも、海岸での白ミニスカとか、ショートパンツ、膝上スカートなど、露骨ではないけどそこそこの露出度を保っている。完全防備ではない、自然な露出度の高さが、むしろリアリティがあって良いのかも知れない。ロングスカートでもくるっと回ってスカートがめくり上がっているカットがあったり、見せ方も面白いです。衣装のバリエーションはそれほど多くないけど、単調さは感じさせません。
ビジュアルの出来は、隙がないほどの安定感とまではいかないけど、割とバリエーションも広く、可愛らしさが出ている感じです。美形というほどでもないけど、その親しみやすさが良い方向に働いている。水着無し写真集を楽しめる人にとっては、素直な仕上がりなので、楽しめるのではないでしょうか。裏表紙とか、今週のヤンジャンにピピッと来たら、購入して良いと思います。(95点)[→amazon]