プロ野球ファンなんていない

大体巨人中心のプロ野球界の弊害なんて、私が野球に興味を持ち始めた80年代からパリーグファンを中心に言われていた話じゃないか。放映権のコミッショナー管理、完全ウェーバー制、一体いつ頃からこの提案は口にされていただろう。今の近鉄の有様だって、その頃から予言出来ていた話だ。(確かに、日本人選手が大リーグで活躍し、日本のプロ野球が二部リーグ化するとは思ってもいなかったが)。私たちパリーグファンはずっと弊害を主張してきた。でも、君たち大多数のプロ野球ファンはその声に耳を傾けてくれたかい?

いや、日本にプロ野球ファンなんていない。いるのは「特定チームのファン」だけだ。他のチームの経営状態なんて気にもせずに、どうやっても利益のでないシステム下におかれているチームに「経営努力が足りない」なんて平然と口にしてきた奴らが、いざ自分のチームが巻き込まれるかもしれないシステムの大変更が迫ると「ファン無視だ」と騒ぎ立てる。君たちこそ、他のチームのファンを無視してきたんじゃないのかい?賛成出来るかどうかは別として、今、私が意見を聞く気が起こるのは、スタンドで「合併反対」を叫んでいる近鉄ファンだけだ。他の奴らの良識ぶった反対論なんて糞くらえだ。

1リーグ制?素晴らしいことじゃないか。考えてもみなよ、あの小笠原の打棒を、ダイエーの強力クリーンアップを、松坂や岩隈の投球を、全国ネットのゴールデンタイムに見ることが出来るんだぜ?素晴らしいことじゃないか。1リーグ制万々歳、神様、仏様、ナベツネ様だ。