成海璃子写真集 12歳(リトルモア/Takeo Dec./2,800円(本体))

テレ土曜21時の「瑠璃の島」で見事主役を張っていた成海璃子。年齢的には「子役」というカテゴリーに入る彼女、でも演技の堂々っぷりは「主役」と呼ぶにふさわしいものでした。その彼女が番組終了後すぐのタイミングで写真集発売、しかも水着あり、となれば驚きつつ歓迎するのが常道ですが、今回は不安要素が一つ、出版元がリトルモアだった点。
リトルモアの写真集というと私が必ず引き合いに出すのが深田恭子1st写真集。あのときも「神様、もう少しだけ」主演直後に写真集発売でしたが、いわゆる「芸術的」写真が多く非常に不満の残る内容でした。ということで類似のシチュエーションである今回もかなり不安でしたが、事前のFLASH先行グラビアが予想外に良かったので、不安がやや和らいだ状態での購入となりました。
中を開けてみる。初見でざっと見ると「やっぱりリトルモアだなあ…」という写真も結構見られました。ピントの合っていない画面、写真のざらつき、風景写真的な写真の点在。でも、全体的に写真の点数は豊富で、成海璃子をじっくり捉えている写真の多さは予想以上。少なくとも、悪しきリトルモアの印象はほぼぬぐい去っています。
まあ飾り程度だろうと思っていた水着ですが、量は意外に多く、3種類でワンピース1点、セパレートで白と青の2点。12歳という年齢を加味しても、中途半端さは感じさせない内容でした。ワンピースの方では谷間カットを見せたりして、こちらは「大丈夫?」と思ったくらいで。この程度の点数でも、逃げることなく水着を見せてくれれば好感度は上がります。
着衣主体で見せる成海璃子の美しさ、凛々しさは惚れ惚れするくらい。12歳にしてこの完成度が不安すら覚えます。でも、仕草や表情では年齢相応の幼さも見せており、モデル自体には非の打ち所がありません。分かりやすいアイドル写真集にするよりも、こういうスタイルで頑張れるだけ頑張った写真集が、彼女にとっても良かったと思います。少しでも興味がある人は是非とも購入して欲しい。握手会の券がある人がうらやましいと思う、今日この頃です。(100点)[→amazonで購入]