病的痩身モデル

今朝起きて産経(リアル新聞の方)読んだら目に入った、病的痩身モデルはやす少女誌の罪という記事。モデルの公称が「168センチ、43キロ」という部分(43キロって公称だっけ?)と、「親会社は日本を代表する教育出版社(=小学館)」という所から、これがSEVENTEEN(集英社)の鈴木えみだと同定できます。

で、内容は、前半は「少女の痩せすぎは良くない」という納得性の高い内容ですが、最後の方に、痩せすぎのトップモデルがいると影響されるから、ティーン雑誌は痩せすぎモデルの採用を自粛し、もっと太ったモデルを出せ、というすごい着地点を見せる。え、なんでそっちに行くの…。

少なくとも、SEVENTEENのトップモデルというのは、(きっかけ部分にはプッシュがあったとしても)雑誌のごり押しとかでは成立しなくて、読者人気が重要な役割を果たしているし、SEVENTEENにおける鈴木えみっていうのは読者人気によって押し上げられた典型例だと思う。つまり、影響の作用の方向が逆なわけで。

鶏と卵じゃないけど、痩せる願望があるから痩せたトップモデルがいるのか、痩せたトップモデルがいるから痩せる願望が出来ているのか、というと前者じゃないのかな。人気のある人という意味では一時期の深田恭子とか…、なので、鈴木えみがいなければOKという話でもないしね。

ということで、痩せすぎ危険の啓蒙を続けていくしかないだろうし、そこを雑誌に押しつけるように見えるこの主張には、ちょっと厳しいものを感じた。