中村知世写真集 知世初見世(彩文館出版/毛利充裕/2,800円(本体))

スウィングガールズの岡村恵子役…、といっても映画を見ていない私にとってはあまり馴染みが…ってまだ見ていないのかよ>私。すいません、DVDは買うつもりだったのですが、どのバージョンを買うべきか悩んでいるうちに時期外れになってしまって…。という中村知世ですが、映画出演後ちょこちょこグラビア活動をするようになっていて、それがちょっと気になる雰囲気だったので写真集を購入してしまいました。彩文館の写真集はあまり悪印象を持っていないのも手伝って。
最近のグラビア展開と同様、写真集の内容としては水着主体です。全体の割合からすると水着が5〜6割、着衣が3割強(露出度高めのものも含む)、あと制服が1割程度でしょうか。この制服の写真が清潔感があって可愛らしいです。水着で見せるスタイルは「正統派アイドル標準」といったレベルで、まあグラビアアイドルとして特記すべきものがあるわけでもないですが、そこが彼女の親しみやすいビジュアルとはバランスが取れている。
親しみやすさと言えば、いろいろ可愛らしさを出す写真があって、それがいやらしさ無く上手くはまっています。例えば扇風機に向かって声を出して遊んでいるようなカットとか、そういう親しみやすさを前面に押し出した写真集構成が正解だと思います。最後の方で大人びた表情をさせているカットが(お約束のように)ありましたが、これは蛇足だったかな。
彼女自体のビジュアルに強い引きがあるか、というと微妙かも知れません。でも、映画後のタイミングで、そこで与えた印象を大きく揺さぶらず、しかもある程度の露出度を持った写真集を出すというのは、戦略としてしっかりしているし、正しいと思います。1stとしての穏やかな作りもあり、安心してみていられる写真集だと思います。映画で気になった人をがっかりさせることは、まず無いでしょう。(90点)[→amazonで購入]