福留佑子写真集 Prime(ワニブックス/小塚毅之/2800円(本体))

福留佑子を最初に見たのはヤングガンガンだったのかな。最初から、出ているオーラが違いました。ということで注目していたら、制コレ2005で順当に準グランプリを獲得。…、というこれまでの流れからすると、今まで写真集が発売されなかったのは遅すぎるくらい。ようやく、初めての写真集が発売になりました。旭屋書店で購入したら、生写真とサインが入っていて、ちょっとびっくりしましたが。
撮影は名護市とかありますから、南国だけど国内。校舎の中と海辺が二大ロケーションで、それ以外では岩陰とか、ホテル、河辺、民家の中などあります。でも、全体には夏っぽいカットが主。校舎の中は制服が中心、体操着もあり、水着はビキニが5くらい、競泳水着1、インナーっぽいのが2パターン、私服が3パターン(Tシャツにデニムミニ、ボーダーのワンピース、白のワンピース)、浴衣が1カットといったところ。水着やインナーなど、露出度高めの衣装が6割くらいかな。
で、制服カットで白水着を見せるという、大胆路線に踏み込んでいたのが意外だった。福留佑子のイメージと合うのかな?と思いましたが、小松彩夏の初期のようにポーズまで背徳感を与えるようなものにはなっておらず、割と大胆に見せているので、じめじめした感じはないので、それほど違和感もなかった。他でも、水着を透けさせたり、制服から白水着への脱衣カットがあったり、小塚毅之流のエロティシズムは表現されているんだけど、ポーズにエロさを強調しなかったり、表情がからっと明るかったりすることで、狙いすぎのネガティブイメージは出ておらず、アクセントとして上手く働いています。
ビジュアル面では、なかなか発売されなかったせいで、撮影時期がやや悪く、ちょっと顔に張りが見られる状態となったのはもったいない限り。でも、それを補うくらいに笑顔に良い表情が出ている。笑顔とクール系の表情のバランスも良く、退屈しません。クール系の表情だと戸田恵梨香に近いくらいのクールさが出せて、それでいて笑顔には茶目っ気が出せる、このレンジの広さは価値があります。
1st写真集として、無難に行きすぎることなく挑戦し、キュートな部分と男性ファンの要望に応える部分をバランス良く配合した、良い写真集だと思います。撮影時期のせいでビジュアルに不満はあれど、逆にあまり早いとこれだけの表情の多彩さは出せなかったのかも知れない。おすすめできる内容です。(100点)(購入:福留佑子写真集「Prime」)